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WEIRD

本・映画・アニメ・落語・漫画を節操なく

ウラジミール・ソローキン『氷』: "肉機械"である我々はどうすれば幸せになれるのだろう

氷三部作の第二作(執筆順では一番目)。最近ソローキン世界に肩までどっぷり浸かって、もう、抜けらんないの。(氷三部作の第一作『ブロの道』の書評はこちら) 1941年のロシア、コリュバキノ村に住む金髪碧眼の少女ワルワーラ・サムシコフは、独ソ戦の勃発によ…

ウラジミール・ソローキン『ブロの道』: 氷が肉に食い込み、骨を砕く時、心臓(こころ)が目覚める

ロシアが誇る変態小説家ウラジミール・ソローキンの著作の中でも評価の高い『氷三部作』の第一作(執筆されたのは二番目)。『青い脂』のようなアヴァンギャルド的エロさとグロさを除外したら、手に負えない狂気性だけが残ってしまった、そんな怪作。 アレクサ…

安部公房『R62号の発明・鉛の卵』: ナンセンス世界には死者が漂う

この前、EXPOCITYで『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』を観た帰り、そういえばタマフルで宇多丸師匠が万博記念公園に行った話をしていたな~と思い、行ってみた。入場料は250円。ゲートをくぐるとすぐに、太陽の塔がそびえたっている。生まれも育ちも…

ウラジミール・ソローキン『青い脂』: おバカで下品で猥雑で、息を飲むほど美しい

みんな大好き現代ロシアの小説家、ウラジミール・ソローキン。若い頃はソ連非公式芸術集団モスクワ・コンセプチュアリズムのメンバーとして、パフォーマンスをしたり、「心臓はオナニーのせいで腐っている」というテクストが書かれた『オナニウム』という中…